2012年12月18日

地球を駆け巡る電報

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Cables Round the World

In the morning of September 3, 1958, the following cable arrived at the Gloucester Hotel in the Crown Colony of Hong Kong:

"BOUGHT 1300 THIOKOL 49⅞ . . ."

This purchase represented one part of a chain of purchases that were to net $2,000,000 in eighteen months.
And this is the story of the events that led up to it...


新しい方針を胸に秘めて投資を始めようとしたのとほぼ同時に、わたしは、ダンスの公演で世界を回る2年間の契約にサインした。ブローカーと話し合った末、電報でお互いに連絡を取り合うことにした。電報はこんな内容だった。

「B 32 1/2(34 1/2-32 3/8) L 57(58 5/8-57)…」

わたしもブローカーもどの銘柄のことを言っているのか互いに分かっているので頭文字を使った。 が、この文字と数字だけの奇妙な電報は、ほとんどどこへ行っても郵便局員を混乱させた。 彼らは明らかにわたしのことをスパイだと思っていた。
最悪だったのは日本だった。電電公社の職員はどこよりも疑い深かったが、これは戦時中のスパイへの恐怖から完全に抜け切れていなかったからだろう。 彼らの考えを変えるのには時間を要した。ほとんどの大都市の電電公社でやっと名前が知られるようになったのは、日本についてから六ヶ月後のことだ。 サインした文書がなくても、わたしの電報を喜んで受け取ってくれるようにすらなった。 少々頭がオカシイようだが、無害な白人が分けの分からない金融電報をやり取りしているという話が日本人の間で広まったのだ。

1958年9月3日の朝、英国直轄植民地の香港、グロスターホテルに一通の電報が届いた。

「チオコール 49 7/8 デ 1300カブ カツタ」


これは、
インターネットも、電子計算機もない時代に、
今も変わらぬ本質を見つけ出した、あるダンサーの物語。

posted by mao9821 at 00:00| Comment(0) | ILLUST
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