2009年01月19日

大連からの船便

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家業の買い付けを見送った家一軒分の空荷の末に、
海底電信の輻輳と盗聴を避けて、兄が送った矢文の意味はこうでした。

「鈴木商店危シ、貴女ノ思フ処試セ」

13の頃から日々の米の引け値を興味深く記録し続けてきて、その変遷がひとつの抵抗に沿って少しずつ切り下がっていることに気づいた私はその時、片建ての売りの可能性について兄に意見を具申していました。

そしてそれは私の初仕事となったのです。

posted by mao9821 at 00:00| Comment(0) | ILLUST
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