
「機長、描いてる奴がブラシの設定を遂に理解したようです。」
「やっとか!」「ええ、日が暮れてしまいました。」
「だが電気が絶好調だぞ。きっと油圧も良いはずだ。すぐ上がってこい、離陸前チェックだ。」
「イエッサー!」

「3番、起動。」
キユイーーーコトンコトンコトン…
「コンターークト!」
…カスコンカスコカスコ、
ずがぼんッ!!ボコボンボコボンボコボン…ヒィイーーキィーーーン…
「続いて、4番起動。コンターーークトッ!!!」

「油圧」「オッケーい!」
「ギアピン」\へーい!/\ヤー!/「スリーピンズ!」
昔の飛行機の運転はとってもむさ苦しい。そして忙しい。でもそこがいい。

「シンサカナ16、誘導路チャーリーからブラボーで滑走路25リマだ」
「チャーリーからブラボー、25L、コぅピー」
「ご搭乗の皆様、当機はまもなく離陸いたします、お座席のテーブルを元の位置に、シートベルトをお締めください。」
ふんぼこぼんぼこボンコぼこゲパパパパ…

「ウォームアップブロックに到達」「タワー了解」
「点火栓発電機確認、1番左、右、両立、続いて2番…」(中略)
「SSK16離陸を許可」「おーし!」「ローリングテイクオフ」
「離陸推力!」「ヨーソロー」
ぶぶゃびゃびゃががばわわわわわーんギーーーーン
がわわーーーーーーーーーん

クリスマスイブに、ターボコンパウンドエンジンによる離陸の夜景をお届けいたします。
※ちなみに誇張表現ではありません、離陸中は本当にこんな火をふくんです。アフターバーナーのレシプロエンジン版というか。
ロッキードを飛ばそう・番外編
これは実話であり、公式記録、専門家の分析、関係者の証言をもとに(ry

「エンジンが燃えちゃうよう!(違」
「第4エンジンに愛着はないな?」
「喜べ!第4エンジンのポッキーは吹き飛んだぞ!」
「HAHAHA今日一番のニュースだ!」
(ポッキーの日に描いてた)
火を吹いてるのは燃料供給の異常を起こした第3エンジン。その右側が、除氷装置がプロペラから剥がれかけてる第4エンジン。米国商務省海洋大気局ハリケーン・ハンターの実話です。飛行機はWP-3D、対潜哨戒機の気象観測版、愛称は同じくオライオン。原型は売れなかった旅客機L-188エレクトラ。
機長さん曰く、「台風に突っ込んでいってもびくともしません。戦車のように頑丈で頼もしい飛行機です。」
後ろのC-130もロッキードの飛行機でロッキード尽し。ハリケーンの中で4発の大型機がここまで接近して事態を共有し打開できたのは、航空史上初!と豪語される(ちょっとブッ飛んでる)関係者の方々が素敵。
このお話、好きです。
posted by mao9821 at 22:53|
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ILLUST